子供でも、初めての人でも楽しめる、コマチャンギ!

「チャンギ」とは、韓国で古くから庶民の間で親しまれている将棋のことです。

「コマ」とは、日本語に直訳するなら「チビ」とか「おまめ」と行った意味です。

 

「コマチャンギ」は、漢字が読めない子供や、

ルールを覚えられずに挫折してしまったという大人まで

幅広い人たちに親しんでもらえる、オチビなチャンギです。

 

子供たちはデジタルゲームに慣れ親しみすぎ、

また大人もIT機器の急速な普及によって、

深く考える機会が減少しつつあります。

先を読み、相手を読み、深く考える習慣を身につけることで、

人の脳力格段にアップし、仕事や学業、その他様々な場面で

今以上の能力の発揮が可能となることでしょう。 

朝鮮将棋でも同じような効果はきっと期待できるはず。

ただいきなりはハードルが高すぎる。

まずは「考える」を習慣づけるために、コマと盤を思い切って簡素化!

 

 

 

 

チェスを義務教育化したアルメニアはその後どうなったのか


トルコの東側に隣接する総人口300万人の小国アルメニアは、国際チェス連盟によって付与されるチェス選手の最高位タイトルであるチェスグランドマスターを30人以上輩出し、同連盟が開催するチェス・オリンピアードで2006年、2008年、2012年に優勝したチェス強豪国。2011年には世界で初めてチェスを義務教育に取り入れ、小学校の2年生・3年生・4年生が週に2時間チェスの授業を受けています。

Chess mania captures Armenia's attention - Features - Al Jazeera English
http://www.aljazeera.com/indepth/features/2013/03/201331792224757326.html

現在7歳で小学校2年生のスージー・ハンナヤンちゃんはおじいちゃんにチェスを教えてもらっていましたが、学校でチェスの授業を受けて始めてからはおじいちゃんよりチェスが上手になったとのこと。将来はアルメニアのチェスチャンピオンで世界チェスランキング3位のレボン・アロニアン選手のようになりたいそうです。彼女が通う小学校の先生であるロザンナ・プタンヤンさんによると、子どもたちはチェスの授業を通して「考える力」を伸ばすことで自分に自信を持つことができ、他教科の成績においてもいい結果を出しているようです。

アルメニアの文部大臣であるアーメン・アショットヤン氏によると、チェス義務教育化は子どもたちのリーダーシップ能力・決断力・戦略的な計画を練る力・論理的思考力・責任感を促進させクリエイティブな思考能力を育てることが目的で、現在までに300万ドル(約2億8450万円)以上をチェスの義務教育に費やしているとのこと。

By Brit.

昨年から「チェスが及ぼす子どもたちへの精神的影響」についての研究を主導している心理学者のルーベン・アグザムシトヤン博士が予備調査をした結果、チェスが上手な子どもはクリエイティブな思考能力・反射神経・比較分析能力に長けていることがわかったとのこと。さらに、別の心理学者によるとチェスは精神を強化し、ソーシャルスキルも成長させることができるそうです。

アグザムシトヤン博士は「なぜ歴史的に問題が多かったアルメニアでチェスはこれほどまでの人気を得たのか?」という質問に対して、「アルメニアという国が厳しい歴史を歩み多くの問題を抱えてきた結果、アルメニア人は問題解決に慣れました。アルメニアが問題解決能力を要するボードゲームであるチェスの強豪国になったのは、ただの偶然ではありません」と答えています。実際、アルメニアでは第一次世界大戦中にオスマン帝国によって大量虐殺が行われた歴史を持っており、アルメニア人が解決すべき問題は「幸せに生きるかどうか」ではなく「生きるか死ぬか」だったようです。


アルメニア政府はチェスグランドマスターを輩出することにも力をいれており、チェス選手のために設備などを無料で提供しています。日曜日になると、最年少では4歳の子どもを含むチェス選手たちがアルメニアの首都・エレバン郊外にある練習所で訓練に参加しています。

アルメニアでチェス選手として成功すれば名誉とともに高い給料が支払われるようで、2012年のチェスオリンピアードで金メダルを受賞したアルメニアチームの一員であるチグラン・ペトロシアン選手によると、道を歩けばファンに囲まれ、家に帰るとたくさんのEメールがファンから届いているとのこと。ちなみにペトロシアン選手の愛車は高級車であるメルセデスベンツ S550で、経済的に豊かではないアルメニアでチェス選手として成功することの利点がはっきりとうかがえます。

By Julian Carvajal

アルメニアではチェスのテレビ番組も人気であり、「Chess 64」は1974年から放送され続けている老舗番組で、「Chess World」は今年になってアルメニア政府が放送を開始した若年層をターゲットにしたチェス番組。この番組は学校から出されるチェスの宿題にも役立つと子どもたちから好評を得ているとのこと。

すべてのアルメニア人がチェス好きというわけではありませんが、他のスポーツの選手やファンは自分たちの好きなスポーツがチェスのようにアルメニアで大きなスポーツに将来的になって欲しいと日々精進しているようで、チェスが他分野の発展にも貢献していることがわかります。アルメニアのチェス義務教育化は、国として何か1つ世界に誇れるものを持つことで、子どもたちに夢を与え、他分野の発展にも貢献し結果として国全体にいい影響を与えているという意味でも成功を収めたと言えるようです。